危険!? お金貸します掲示板の特徴

今月は月末の給料日まで金欠でピンチで、急に友達から誘われたけれどお金がないから遊びに行けない。このように、お金を使いたいけれどお金がなくて困った経験は誰にでもありますよね。

銀行カードローンや消費者金融キャッシングなどの金融機関から融資を受けるとなると、借り入れするには審査に通らなければなりませんので、ハードルが高く簡単に借りられないこともあります。ですから、こんな時に金融業者ではなく、親切な個人のお金持ちが現れて個人融資してくれたらいいのに。そんなことを妄想してネットを検索してみると、意外なサイトが見つかります。

「お金貸します掲示板」というサイトを知っていますか。個人間融資サイトで、どうやら借りたい人と貸したい人とが投稿する掲示板のようです。運営元は貸金業者というわけではありませんから、基本的に銀行などが行っている審査はなく、金利なども応相談という形で記載されています。

このように見ると、なんだか親切な人が支援をしてくれるのかとつい信頼しそうになりますが、連絡を取ってみるとヤミ金から返信があったという事例が多々報告されています。したがって、闇金業者や詐欺業者である非常に可能性が高いので、いくら金欠で困ったときでもお金貸します掲示板には手を出さないのが身のためです。

実際にお金貸します掲示板を見てみると、膨大な量の投稿がされています。掲載事項に投稿日時、本名ではなくニックネーム、年齢、住所(都道府県)、融資希望額(貸したい側の人は融資可能額)、詳細コメント(貸す側は主に融資条件)を入力します。住所などの個人情報をあまり考えずに投稿してしまうのかもしれませんが、それも危険なことです。

もし、実際にお金を借りることなったら融資方法は銀行振り込みでしょう。銀行振り込みなら、仮に東京で困っている人がいて出資可能な人が福岡在住の人だったとしても、個人間融資はできます。わざわざ、ネット上に現住所がある都道府県を申告することは意味がありません。ささいなことのようですが、こんなちょっとしたことからも、お金貸します掲示板には安全性に不安を感じます。

実際に融資をしたいという人とコンタクトを取り、無職であることなどを伝えて結局断られた人は、通帳や口座の銀行カードを送ってくれたら○○円貸してもいいと言われたそうです。そのような口座は振り込め詐欺などに悪用されます。もし住まいが近かったらなんだかんだと言いくるめて、振り込め詐欺の出し子や入れ子といった実行犯にされる危険性も十分考えられるでしょう。実行犯になり防犯カメラに映っていれば、当然警察に捕まってしまいます。

「貸したい人は、いくらまでならお貸しできます」「自己破産などの債務整理をした人、金融業者で長期延滞をして金融ブラックになっている人でもOKです」「分割払いによる希望返済など、返済方法もまずは気軽に相談してください」など、さまざまな詳細コメントが投稿されています。

良心的な融資希望者を装って、結局は利息制限法を超えた高額な貸し付けをする闇金有業者がまぎれ込んでいることを忘れないでください。お金貸します掲示板のサイトを見つけてもそのまま閉じて、他の金策手段を探した方が身のためです。